理性的な判断がおろそかになる危険性も…なぜか「推し活」では見境がなくなってしまう人の“悲しい性”
8/25(月) 14:01配信
ふだんは10円、20円の値段の違いにこだわって節約をしているのに、なぜか「推し」のためならいくらでも財布のひもが緩んでしまう――。あなたの周りにもそんな人が1人や2人いるのではないでしょうか。
このように、本来、人間の頭を支配しているはずの「理性」が無意識のうちに曇ってしまう「心理的」なメカニズムについて、池上彰氏の監修書『なぜ人はそれを買うのか? 新 行動経済学入門』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
【イラストで見る】思い込みや好みによって引き起こされる「確証バイアス」
■「推し活」が見境なくなってしまう理由
通常、私たちは何か商品を買うとき、いくつもの観点から比較検討し、購入するかどうかを決定します。価格、機能、使い勝手、見た目のデザイン、口コミの評判など、高額商品になるほど後悔しないように慎重になるものです。
この比較検討の際、私たちの頭を支配しているのは理性です。しかし、ものを買うとき、つねに理性ばかりを働かせているわけではありません。
自分の好きなもの、いわゆる推しグッズなどは後先考えずに買ってしまう。そんな人は少なくないはずです。
このとき、あなたを支配しているのは「好き」という感情です。こうした、感情のままに意思決定することを「感情ヒューリスティック」といいます。
感情ヒューリスティックは、ものごとを迅速に判断させますが、反面、理性的な判断がおろそかになる危険性をはらんでいます。そのため、とくに現代のような情報過多社会においては注意が必要です。
膨大な情報量を処理するのは時間と労力を要するため、手っ取り早く感情ヒューリスティックを稼働させてしまいかねないからです。現代人に問われているのは、感情と理性のほどよいバランスといえるでしょう。
■人は「気に入らないもの」を遮断してしまう
直感的に決めるヒューリスティックは、ある程度の判断ミスは避けられません。そうしたミスを誘発しがちなのが「確証バイアス」です。
これは無意識のうちに自分にとって都合のいい情報ばかり集めてしまう傾向のことで、自分の思い込みや好みが原因になります。
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「への字の口をした人は頑固者」とか「仕事のできる人は食事も早い」とか、自分の経験則からつくられたものをあたかも真理であるかのように思い込む。あるいは、何か判断するにあたって、知らず知らずのうちに「好き嫌い」のモノサシを当てて好みの情報ばかり集めてしまうなども確証バイアスといえます。
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